独立して起業したいと考え、事業を展開していく方法としては個人事業主となる方法と会社を設立するという方法の二種類がある。比較的小規模の事業を展開して小ぢんまりと仕事をしていきたい場合や、事務的な手間をできるだけ減らして趣味の延長として仕事をしていきたいという場合には個人事業主となるのことにメリットがある。
会社を設立するとそれだけで費用がかかるが、個人事業主の場合には簡単な書類に記入して届出を提出するだけで起業できるという気軽さがあると、こういった考えで起業する人には大きなメリットとなるはずである。また、報告義務も少なく納税の際に必要な帳簿も簡易のもので済むことから、基本的に独力で仕事をしていきたいという人には余計な労力を使わずに仕事に専念しやすい。個人で起業したいという人が増えていることからそのための情報源も増えてきており、企業に際しての不安点も解消することが比較的容易となっているのもまたメリットの一つとなる。一方、実際に事業を行って顧客との取引を行っていくようになった際には顧客を大切にし、最優先するということを肝に銘じなければならない。もし何らかの理由で顧客に不利益が生じてしまい、それが損害賠償請求沙汰になってしまうとその賠償責任が個人に帰せられるからである。損害賠償保険に加入することで対策は立てられるものの、気軽に事業を行える反面リスクへの理解も重要になるのである。こういったことから、未だ保険に入る等の対策を取っていない個人事業主は早めの対応が必要だ。